Suzuki Laboratory

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  SUZUKI Laboratory


 
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INFORMATION

タイトル:「言語的な側面を担うワーキングメモリ機能によっても運動イメージ効果は変わってしまうのか?」

運動イメージとは、運動実行を伴わずに、運動を行うことを想像する一連の心的過程であるとされています。運動イメージはワーキングメモリ機能を活性化することで生まれるため、このワーキングメモリ機能が相対的に低い者の場合には,高い者と同等に運動イメージ効果を享受できるとは限りません。そこで,本学保健医療学部 理学療法学科 福本悠樹講師、東藤真理奈講師,大学院 研究科長の鈴木俊明教授は、運動イメージ効果とワーキングメモリ機能の関連性について検討を行い、その成果は国際誌Cognitive Processing(https://doi.org/10.1007/s10339-024-01231-y)に掲載されました。


-研究の概要-
これまで、視空間スケッチパッドに一時的に保持された情報に対して中央実行系がアクセスすることで、運動イメージが生成されるとされており、音韻ループもこれに関わるのかは明らかでありませんでした。この点を検証した結果、言語情報に関わる短期記憶貯蔵容量が低い群では、運動イメージ中に脊髄運動神経機能の興奮性が増大しやすく、運動技能改善も認めるが、高い者のそれと比べると劣ることが明らかとなりました。


-研究内容-
Digit Spanの逆唱から音韻ループを、Stroop testから注意機能を評価しました。その後,能力によって振り分けられた各群に対して、安静と比較した運動イメージ中での脊髄運動神経機能の興奮性を振幅F/M比から評価し、手指巧緻性はPegの点数で評価しました(図A).
結果、言語情報に関わる短期記憶貯蔵容量の低い群では、運動イメージ中に脊髄運動神経機能の興奮性増大を認めつつ手指巧緻性が向上しました。高い群では、運動イメージ中に脊髄運動神経機能の興奮性増大は認めず、手指巧緻性が(低い群よりも)向上しました.注意機能の側面では、能力の違いによる差は生じ得ませんでした(図B)。


-本研究の臨床への活用-
健常若年者では、言語情報に関わる短期記憶貯蔵容量と違って、注意機能には個人差は大きくは生じ得ないとされており、注意機能が運動イメージ効果を左右しないとは言い切れません。ただし我々は,口頭指示の下で運動イメージ実行を指示し(対象者は言語情報を変換し運動想起を行う)、イメージ中には発声を伴わずとも心的には発声する(subvocal)ことも多くあります。従って、運動イメージ生成の元記憶とはならないものの、運動イメージ効果(脊髄運動神経機能の興奮性変化と手指巧緻性の変化)には影響する可能性があります。臨床への活用の際には、運動イメージ効果を示しやすい者と示しにくい者をスクリーニングしておく重要性が明らかとなりました。

-論文情報-
Fukumoto Y, Fujii K, Todo M, Suzuki T. Differences in working memory function are associated with motor imagery-induced changes in spinal motor nerve excitability and subsequent motor skill changes. Cogn Process. 2024.


幕張メッセで10月9日(水)〜11日(金)で行われますメディカルジャパン東京 健康サポートE X P Oで大学院研究科長・教務部長 鈴木俊明教授が講演されます。

鈴木俊明教授は、10月11日(金)12:30 ~13:45のセッションで「人生100年時代、フレイル予防にどう取り組むか」についてご講演されます。先生の講演内容は、歩行能力を維持するためには筋へのトレーニングは大事ですが、バランス機能を維持させること、そのためには感覚機能も大事であること、また歩行動作を正しく把握して必要な筋へのアプローチが重要であることをお話しされる予定です。

https://biz.q-pass.jp/f/9689/medical_t_seminar24/seminar_register


The International Society of Electrophysiology and Kinesiologyに本学教員が参加

2024年6月26日から29日にかけて、the International Society of Electrophysiology and Kinesiologyが開催されました。この国際学会は、電気生理学の分野における専門家が集うものですが、研究科長の鈴木俊明教授、理学療法学科の東藤真理奈講師と福本悠樹講師,そして関西医療大学大学院 博士後期課程の黒部正孝さんが発表しました。下記に詳しい演題情報を記載していますのでご参照ください。

The persistence of F-wave does not change with stimulus intensity from submaximal to supramaximal stimulation, but the shape of the F-wave waveform is completely different
Toshiaki Suzuki, Marina Todo,Yuki Fukumoto, Makiko Tani, Naoki Kado, Fumiaki Okada, Masaaki Hanaoka

Relationship between finger dexterity and anterior horn cells of the spinal cord -Investigation by waveform analysis of F wave-
Marina Todo, Yuki Fukumoto, Toshiaki Suzuki

The motor imagery content as a reflective report and the skill gains brought about by motor imagery may be consistent
Yuki Fukumoto, Marina Todo, Toshiaki Suzuki

Changing the position of the stimulating electrode reduces the pain when recording the F-waves from the vastus lateralis muscle






第61回日本リハビリテーション医学会学術集会へ本学教員が参加


2024年6月13日から16日にかけて、第61回日本リハビリテーション医学会学術集会が渋谷で開催されました。当学会はリハビリテーション医を中心とした学術集会ですが、研究科長の鈴木俊明教授が教育講演「F 波波形分析から考える運動機能評価」と一般演題座長、理学療法学科の福本悠樹講師が一般演題「ワーキングメモリ機能の違いが運動イメージ効果としての運動技能と脊髄レベルの興奮性変化に関連する」を発表しました。下記に詳しい演題情報を記載していますのでご参照ください。


【教育講演】
鈴木俊明
F 波波形分析から考える運動機能評価

【一般演題】
福本悠樹,藤井啓介,東藤真理奈,鈴木俊明
ワーキングメモリ機能の違いが運動イメージ効果としての運動技能と脊髄レベルの興奮性変化に関連する








Title:運動イメージを併用した運動練習効果とは?脊髄運動神経機能の興奮性変化からの検討

記事内容:

例えば、「筋力が上がったのに・・・」「関節可動域が拡大したのに・・・」いまひとつ動作改善が定着しないといった悩みは臨床上多くあります。何らかの疾病により運動技能が失われた場合、その運動練習を繰り返し、適切な運動の再学習を図っていく必要があります。この”適切な運動の再学習”を、より高い効果として得ていくためには、どのような工夫がなされるべきか?理学療法学科の福本 悠樹 講師、東藤 真理奈 講師、そして研究科長の鈴木 俊明 教授らは、運動イメージ(意識的に脳内で運動を企画し、さらにその実行を心的にリハーサルする過程)を利用した運動練習の反復効果について、脊髄運動神経機能の興奮性変化と共に検討しました。本研究の実施に当たっては、公益社団法人 明治安田厚生事業団より、第38回若手研究者のための健康科学研究助成を受けました。
この研究成果は国際誌Heliyon
https://doi.org/10.1016/j.heliyon.2024.e30016)に
掲載されています。

-研究の概要-
何らかの疾病により運動技能が失われた場合、運動練習を繰り返し、適切な運動の再学習を図っていく必要がありますが、一方で反復した運動練習効果には天井効果も存在し、一挙に得られる即時効果には制限がかかることも知られています。そこで、各運動練習後に訪れる休息時間には、直前に行った運動遂行時の記憶から誤差を考慮して、運動プログラムの修正が行われている点に着目し、ここに心的な記憶の再生とされる運動イメージを挿入することで、より高い運動練習効果を導けるのではないかと着想しました。このような手法は、過去にも検討されていましたが一定の結果は得られておらず、その原因としては神経基盤(特に脊髄運動神経機能の興奮性)の検討の不十分さに起因するとされていました。そこで、脊髄運動神経機能の興奮性変化と共に運動練習と運動イメージの併用効果を検討したところ、運動技能習熟過程では脊髄運動神経機能の興奮性増大は抑えられる必要があることが示されました。さらに運動練習と運動イメージの反復により運動技能は向上し、これは運動練習単独実施の場合よりも技能向上の度合いが大きくなることも明らかとなりました。

-研究内容-
母指と示指によるピンチ動作における力量調整課題から手指巧緻性を評価しました。介入条件では運動練習と運動イメージの組み合わせ練習を6セット反復実施し、コントロール条件では運動イメージを安静に置き換えて同様の流れを実施しました。安静と比較した各運動イメージ中の脊髄運動神経機能の興奮性変化は、振幅F/M比を用いて評価し、運動技能変化は発揮ピンチ力値と規定値ピンチ力値との調整誤差の絶対量(絶対誤差)を指標としました(図A)。
結果、運動練習と運動イメージの反復により絶対誤差が減少し、これは運動練習単独実施の場合よりも運動技能向上の度合いが大きくなることが明らかになりました。また、安静と比較した各運動イメージ中での振幅F/M比は増大を認めなかったために、運動イメージはリアルタイムな運動遂行予測に基づき脊髄運動神経機能の興奮性増大の程度に関わっていることが示唆され、運動技能習熟過程では興奮性増大の必要性がない可能性が示されました(図B)。

-本研究の臨床への活用-
獲得したい運動の反復練習を実施する際には、必ず休息期間が挟まれることとなります。運動イメージは特別な機器を必要とせず、時間や場所の影響も受けにくいため、簡便に行うことができます。そのため、単に休息期間とするのではなく、この間に運動イメージを実施させることで、即時的な運動技能改善を大きな効果として得られる可能性があります。

-論文情報-
Fukumoto, Y., Todo, M., Suzuki, M., Kimura, D., Suzuki, T. (2024) Changes in spinal motoneuron excitability during the improvement of fingertip dexterity by actual execution combined with motor imagery practice. Heliyon 10, e30016




本学大学院修士課程 修了生 野村 真先生の論文が英文誌 Muscle and Nerve に掲載されました。

本学大学院修士課程 修了生 野村 真先生(日本医科大学大学院医学研究科リハビリテーション学分野、日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科)の論文が英文誌 Muscle and Nerveに掲載されました。イメージの生成や操作という,目には見えない2次元または3次元の物体の心的表象を回転させる能力であるメンタルローテーション(MR)課題中の脳活動の変化については多くの報告があるが、脊髄前角細胞の興奮性の変化は明らかではない。本研究では、健常者を対象として手指画像のMR課題が脊髄前角細胞の興奮性に影響を与えるか否かをF波解析にて検討した。MR課題は、同じ身体部位に対応する脊髄前角細胞の興奮性を増加させる。MR課題は、脊髄前角細胞の興奮性が低下している患者の運動機能を改善する可能性があることがわかりました。野村先生は、現在、日本医科大学大学院医学研究科リハビリテーション学分野 青柳陽一郎教授のご指導及び本学大学院研究科長 鈴木俊明教授の協力により論文が掲載されました。本当におめでとうございます。 

Nomura M, Aoyagi Y, Suzuki T
Changes in the excitability of anterior horn cells in a mental rotation task of body parts
Muscle Nerve. 2024 Mar 15. doi: 10.1002/mus.28082. Online ahead of print.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38488222/


本学準研究員 白井孝尚先生の論文が英文誌 Journal of Biomechanics に掲載されました。

本学準研究員 白井孝尚先生(本学理学療法学科卒業、大学院修士課程修了、喜馬病院リハビリテーション部)の研究が英文誌Journal of Biomechanicsに掲載されました。
この論文は、健常者22名(年齢25.8±2.7歳)を対象に、座位での肩関節伸展運動時の肩甲骨の動きを3次元動作解析装置にて計測し、肩甲骨は肩関節伸展30°までは後傾し、30°以降は前傾した。このように肩関節伸展運動時の肩甲骨の動きには特徴があることを報告した。なお、この論文は、本学客員准教授 井尻朋人先生(喜馬病院リハビリテーション部)、本学大学院研究科長 鈴木俊明先生の指導によるものである。
本当におめでとうございます。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38479149/

Shirai T, Ijiri T, Suzuki T. :Scapular motion during shoulder joint extension movement.
Journal of Biomechanics. 2024 Feb 23:166:112019.
doi: 10.1016/j.jbiomech.2024.112019. Online ahead of print.




関西医療大学準研究員 木下先生(榊原白鳳病院)の論文が雑誌「基礎理学療法学」27巻に早期公開されました。

この論文は、運動により体性感覚の入力量が抑制されるgaitingの現象より、感覚障害患者への運動療法を考える非常に大事な基礎となる内容です。是非、お読みください。また、この雑誌27巻には以前にも準研究員 林先生の論文も掲載されています。

母指で正確に運動範囲を調節する際に体性感覚誘発電位のgating量は低下する
木下 晃紀, 山本 吉則, 嘉戸 直樹, 鈴木 俊明
DOI:10.24780/jjptf.JJPTF_2023_10

[早期公開日:2024/2/9]

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjptf/advpub/
0/advpub_JJPTF_2023_10/_article/-char/ja/


理学療法における科学的根拠に基づいた運動イメージの実践

運動イメージは、実際の運動や筋収縮を伴わずに脳内で運動をシミュレートする心的過程である。運動イメージは特別な機器を使用することなく、また時間や場所を問わずに実施することができる。その特性から、脳卒中後のように随意的に運動を起こすことが難しい患者や、術後早期に運動が禁忌とされている場合においても、リハビリテーションの一環として用いることが可能である。

近年、運動イメージ練習の効果を示すシステマティックレビューやメタアナリシスが増加しつつあるも、運動イメージ効果に関する神経生理学的メカニズムについては十分な科学的根拠が得られていない。
運動イメージ練習のエビデンス確立のためには、その神経生理学的メカニズムの解明が重要であり、特に、随意運動や運動機能の向上には、中枢神経のみならず、運動出力の最終共通路である脊髄神経機能の賦活が重要であることから、運動イメージ時の脊髄神経機能の検討が必要となる。

関西医療大学の文野住文准教授、鬼形周恵子助教、鈴木俊明教授は、運動イメージと脊髄神経機能をテーマに、脊髄神経機能を評価する指標であるF波を用いて、様々な条件下での検討を行ってきた。
数々の先行研究から、運動イメージは脊髄神経機能を高める有効な治療法であることが示された。より具体的に運動イメージ練習の効果を上げる方法として、単に頭で運動を想起させるのではなく、獲得させたい運動に近い肢位で行うこと、関節が動く感覚や筋が収縮する感覚をイメージした方がよいことが分かった。また、臨床において高強度の筋力を発揮することが難しい症例においては、最大努力の10%など、軽度の筋収縮強度の運動イメージでも十分に脊髄神経機能を高めることが可能である。加えて、高齢者や脳卒中患者においては、そもそも目的とする運動を鮮明に想起することが困難であることが多く、そのような場合、鏡やビデオを用いて運動を観察しながらイメージを行うことで脊髄神経機能をより高めることができる。
次に、先行研究結果を臨床場面に応用するために、最大努力下での運動イメージが筋力に及ぼす効果について検討した。結果、50%収縮強度の足関節底屈運動イメージを行った直後に足関節底屈トルクが有意に増加したことから、最大努力下での運動イメージは即時的に筋力を増加させることが明らかとなった。

これまでの先行研究で得られた結果は、運動イメージ練習のエビデンス確立に向けて重要な知見になると考えている。

論文情報【IntechOpen】Motor Imagery in Evidence-Based Physical Therapy. In: Physical Therapy - Towards Evidence-Based Practice




本学理学療法学科東藤真理奈助教の論文が国際誌
「Heliyon(IF=3.776)」に掲載されました。

脳卒中を患うと無意識に筋肉の緊張が高くなる症状があります。この症状を「痙縮」といいます。この痙縮によって内反尖足という特徴的な足の形を呈し、歩行動作に大きな影響を与える場合があります。

この痙縮筋の評価方法には、誘発筋電図という機械を用いて筋肉に収縮の指令を伝えるための最終経路であるα運動ニューロンの起始部となる脊髄前角細胞を評価することが重要と言われています。しかし、この脊髄前角細胞の興奮性によって得られるF波という電位は様々な形で出現する(多様性)ことが正常と言われますが、痙縮を有すると同一波形が現れます。つまり、このF波の波形の多様性を客観的数字で評価することができれば、痙縮の評価に加えて運動の随意性や運動単位の動員など幅広い評価に活用することができるという想いから本研究に至りました。

 本研究では、共著者として信州大学 花岡正明特任教授、金沢大学 淺井仁教授、そして、本学大学院研究科長 鈴木俊明教授と共に足の筋から記録したF波に対して加算平均処理とヒストグラムという処理方法を用いて、F波の多様性を可視化することを試みました。その結果、足から記録したF波の多様性には4つのタイプが存在していることが分かりました。

これらの研究成果は、Heliyon誌に掲載されました。ご興味のある方は是非ご一読ください。

論文掲載:Marina Todo, Toshiaki Suzuki, Masaaki Hanaoka, Hitoshi Asai : Application of New Waveform Analysis Methods Reflecting F-Wave Diversity-Classification of F-wave diversity according to differences in the derived muscles -. Heliyon, 2023.




【理学療法学科 卒業生の論文が学術奨励賞を受賞しました!!】

 関西医療大学 保健医療学部 理学療法学科を2017年に卒業した堀口 怜志さん(7期生:医療法人寿山会 喜馬病院 リハビリテーション部 理学療法士 主任)の論文「超音波測定装置による筋束長評価を用いることで低強度の筋活動を評価できるか」が総合理学療法学において学術奨励賞を受賞しました。今回受賞した論文では、外側広筋に対する低強度の筋活動の評価として、超音波測定による筋束長評価を用いることができる可能性を示しました。この論文の完成には、井尻 朋人 客員准教授(喜馬病院 リハビリテーション部 部長)と、鈴木 俊明 教授(本学大学院 研究科長)が指導者として関与されています。論文は下記よりご確認できます。是非、ご一読ください。
(写真は第35回大阪府理学療法学術大会での受賞式後の様子。写真左が堀口さん、右が井尻客員准教授)

https://doi.org/10.50918/cptr.2021-004




ジストニアに対する鍼治療の解説論文が海外の書籍に掲載されました

2023年4月、ジストニアに対する鍼治療について、はり灸・スポーツトレーナー学科の谷 万喜子教授と大学院研究科長の鈴木 俊明教授が解説した英論文“Acupuncture Treatment for Dystonia”が、書籍 "Acupuncture and Moxibustion - Recent Advances, New Perspectives, and Applications" の一つの章として掲載されました。ジストニアは、筋肉に不随意な緊張異常が起こり、異常な姿勢となったり動作が困難になったりする症状を呈し、難治性であることが多い症候群です。そのため、鍼治療で効果が得られることに国内外から大きな期待が寄せられています。
論文は、
https://www.intechopen.com/online-first/acupuncture-treatment-for-dystonia
からご覧いただけます。

外側広筋からF波を記録する際の痛みを軽減する方法が明らかに

神経疾患の診断やリハビリテーションの効果を判定するため、脊髄前角細胞の興奮性の指標であるF波を測定することがある。従来、外側広筋からF波を記録する際は、電気刺激により強い痛みが生じ、検査を行えない対象者がいた。
関西医療大学 準研究員の黒部正孝氏と関西医療大学大学院研究科長 鈴木俊明教授は、外側広筋からF波を記録する際の痛みを軽減する方法を検討した。
方法は、従来と同様に0.5Hzで電気刺激しF波を記録する場合と、0.2Hzで電気刺激しF波を記録する場合で痛みの違いを調査した。その結果、0.2Hzで電気刺激した際は痛みが軽減した。
 この研究成果により、多くの患者が外側広筋からF波を測定できるようになり、疾患の診断やリハビリテーション効果の判定等への応用が期待される。

論文情報:
Kurobe M, Suzuki T. Pain reduction method in recording F-waves from the vastus lateralis muscle. Muscle Nerve, 2022.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/mus.27780




理学療法学科 福本悠樹助教の論文が「Experimental Brain Research」に掲載されました。

高齢者の健康状態を考えるうえで日常生活動作は重要になります。日常生活動作の中でも、衣類の着脱や箸の使用、硬貨の把持や、読書でもページをめくる際など、手指のつまみ動作を正確に行う場面は多く訪れます。それ故に、手指巧緻性に関わる自覚症状の訴えは多く存しますが、自覚症状の訴えがあるものの、臨床検査上は客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからない状態、いわゆる“不定愁訴”であることも臨床上多くあります。
では、手指巧緻性の低下や、手指の巧緻性低下に関わる自覚的な訴えは、一体どこからきているのか?その神経生理学的背景について、本学理学療法学科 福本悠樹助教と本学大学院 研究科長の鈴木俊明教授は、花王株式会社との共同研究として、運動神経と感覚神経の伝導速度変化の観点から検討を行いました。
その結果、運動神経伝導速度の低下が、手指巧緻性の低下に関わっていました。さらに、感覚神経伝導速度の低下は、実際の手指巧緻性の低下とは関係しませんが、手指巧緻性低下に関わるような自覚的な訴えを生み出していると分かりました。
これら研究成果は、Experimental Brain Research誌に掲載されました。ぜひご一読ください。

論文情報:Yuki Fukumoto, Takuya Wakisaka, Koichi Misawa, Masanobu Hibi, Toshiaki Suzuki; Decreased nerve conduction velocity may be a predictor of fingertip dexterity and subjective complaints. Exp Brain Res. 2023.

https://doi.org/10.1007/s00221-023-06556-2




特集「感覚障害に対する理学療法アプローチ」(雑誌 理学療法)に大学院 研究科長 鈴木俊明教授の論文が掲載されました。

雑誌「理学療法」の特集「感覚障害に対する理学療法アプローチ」に本学大学院研究科長 鈴木俊明教授の論文が掲載されております。理学療法アプローチは筋力や関節可動域の問題に対するアプローチが主流のように思われますが、その中でも感覚障害に対するアプローチの重要性を鈴木先生の研究データをもとに執筆されております。また、今回、神戸リハビリテーション福祉専門学校 副校長 嘉戸直樹先生(関西医療大学研究員)や、本学大学院修了生で現在、三重大学医学部附属病院 山本吉則先生も執筆されております。是非、ご一読ください。

鈴木俊明:感覚障害に対する理学療法アプローチの考え方 理学療法 39(10): 868-874, 2022

PDFファイル


本学大学院研究科長 鈴木俊明教授の論文が国際誌に掲載されました

本学大学院研究科長 鈴木俊明教授の論文(脳血管障害片麻痺患者の運動療法効果に関する症例報告)を Case Reports in Neurology に掲載されました。

The Importance of F-Wave Patterns in a Patient with Cerebrovascular Disease Characterized by a Markedly Increased Tone of the Thenar Muscles

Suzuki T. ・ Fukumoto Y. ・ Todo M. ・ Tani M. ・ Yoshida S.
Case Rep Neurol 2022;14:427?431

論文の要約を紹介させていただきます。このF波の前に存在する不明瞭な波形が非常に大事であると考えています。ぜひお読みください。

https://www.karger.com/Article/FullText/526943

要 約
麻痺側母指球筋の高度な筋緊張亢進を認めており随意運動は全く不可能である脳血管障害患者の誘発筋電図を測定した。週2回20分、8ヶ月間、麻痺側母指球上の筋群のストレッチングを含む運動療法を行った。その後のF波波形の変化を調べた。F波の潜時、持続時間、F波伝導速度は2回の試行で有意な変化を示さなかった。8ヶ月間の運動療法により,筋緊張はやや改善し,麻痺側母指の随意運動は軽度可能となった。
運動療法により麻痺側 母指の運動機能は改善したが、F波のデータには改善が見られなかったことから、この患者の筋緊張亢進の主因は痙性よりも二次的な筋短縮による可能性が高いと判断した。また,M波出現後約20ms(M波とF波の間)にF波と思われる不明瞭な波が1回目では見られたが,2回目では見られなかった.運動療法では筋緊張の改善がみられ、不明瞭な波が出現しなかったために、この不明瞭な波形の存在も筋緊張亢進に関係したことが考えられた。




【準研究員の論文が国際誌に掲載されました】
関西医療大学 保健医療学部 理学療法学科 2015年卒業(5期生)、そして本学大学院を2021年に修了、現在は大学準研究員である白井孝尚さん(医療法人寿山会 喜馬病院リハビリテーション部 理学療法士 主任)の論文がThe Journal of Physical Therapy Science に掲載されました。白井孝尚さんは学部生、大学院生そして現在も本学大学院 研究科長 鈴木俊明教授の指導もとで研究活動を頑張られております。今回掲載された論文は肩関節の運動に関連する研究であり、この論文の完成には井尻朋人 客員准教授(喜馬病院リハビリテーション部 部長)も指導者として関与されています。
論文の概要は下記より確認できます。是非、一度ご一読ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpts/
34/11/34_2022-069/_pdf/-char/ja





第27回日本基礎理学療法学会学術大会を終えて

10月1、2日の第27回日本基礎理学療法学会学術大会では多くの方々にお世話になりました。今回の学会開催では参加していただいた方々、運営にご協力をいただいた関係者の皆さん、協賛企業及び協賛金をいただきました団体の皆さんに本当に感謝しております。

今回の学会長で学会長という大役は最後になると思います。協力していただいた大会準備委員の皆さん、運営部員の皆さんには今回の大会でのご協力に感謝するとともに恩返しがしたいと思っております。また、協賛でお世話になった企業のほとんどが、私が大会長と知っていただきご協力いただいた企業様です。感謝しかありません。いろんな恩返しをさせてください。

自分のこれからの生き方に示唆をいただけた学術大会であると思います。ご協力いただいた皆さんに本当に感謝しております。ありがとうございます。






【理学療法学科 文野講師の運動イメージ特集記事が理学療法ジャーナルに掲載されました!】

文野講師が執筆した「運動イメージと脊髄機能」に関する特集記事が、理学療法ジャーナル9月号に掲載されました。

近年、運動イメージを応用した理学療法の有効性が明らかとされつつあり、脳卒中治療ガイドライン2021では、脳卒中後の上肢機能障害に対して「運動イメージ練習が妥当である」と推奨度Bで記載されている一方、課題も多く残されているのが現状です。

文野講師は、鈴木教授の指導の下、運動イメージと脊髄機能をテーマとして様々な研究に取り組んできました。特集記事では、運動イメージと脊髄神経機能の関連性を考えることの重要性、さらに多くの先行研究で得た知見から、運動イメージの臨床応用について詳細かつ具体的に述べられています。

これまでの研究成果が、著名な雑誌に特集という形で掲載されることで、運動イメージをより多くの方に知っていただくことが出来ます。また、運動イメージ研究をより活性化し、運動イメージのエビデンスを確立していくことに繋がります。文野講師には、更なる運動イメージ研究の発展が期待されます。皆さん、是非、ご一読ください!





理学療法学科 福本悠樹助教の論文が
「ScientificReports(IF=4.996)」に掲載されました。


運動イメージが運動技能を向上させるためには、どのように運動をイメージさせるか(運動イメージ戦略)が、重要であるとされてきました。特に動作の感覚や経験を想像する“筋感覚的イメージ”が有用とされてきましたが、このイメージ戦略はトレーニング後に達成できる筋肉の動きの感覚に依存しているので、実施難易度が高いという問題を抱えていました。今回の報告では、筋感覚的イメージの実施に加えて、運動に関連する情報も付与することで、実施難易度が下がり、運動技能向上につながりやすいことが分かりました。
この運動イメージ戦略に着目した論文「Differences in motor imagery strategy change behavioral outcome」は、Nature系列の国際誌Scientific Reports(IF=4.996 (2021))に採択されました。福本助教は本学理学療法学科の教員であり、本学大学院の研究科長 鈴木教授の研究室にて研究を続けていました。共著者として、理学療法学科の東藤助教、文野講師、米田教授、そしてはり灸・スポーツトレーナー学科の谷教授が関わりました。

論文情報:Yuki Fukumoto, Marina Todo, Yoshibumi Bunno, Hirohisa Yoneda, Makiko Tani, Toshiaki Suzuki; Differences in motor imagery strategy change behavioral outcome. Sci Rep. 12(1): 18164, 2022.

https://doi.org/10.1038/s41598-022-18164-1




鈴木教授が著書「こだわり抜くバランス練習(文光堂)」の著者として関わりました。

新刊著書「こだわり抜くバランス練習(文光堂)」の著者に大学院研究科長 鈴木俊明教授が関わりました。鈴木教授は、研究成果から「体幹とバランス」という内容で参加されました。この著書は、バランスに関する基礎から臨床に関する内容が全体的に網羅されています。
是非、一度、ご一読ください。







先日 大学の先生方より還暦のお祝いをいただきました。有り難く思います。もう少しだけ大学のために頑張ります。


ゼミ生からも還暦のお祝いをいただきました。愛情が沢山込められた贈り物です。有難いです。


多くの方より暖かいプレゼントをいただきました。宝物です。ありがとうございました。









関西医療大学準研究員の黒部正孝さんが第27回日本基礎理学療法学会学術大会「若手研究者(U39)による先端的基礎理学療法研究紹介」のシンポジストに選出されました。
http://27kiso-jspt.com/program.html#U39
このシンポジウムは、レベルの高い学術雑誌に論文が掲載された若手研究者が、先端的基礎理学療法研究を紹介するイベントです。今回、黒部正孝さんが発表した2つの論文*が評価され、関西医療大学から初めて選出されました。黒部正孝さんは関西医療大学大学院修了後も、準研究員として研究科長 鈴木俊明教授の指導のもと研究活動を続けています。現在は外側広筋からF波を記録する方法について研究しており、この方法を応用することで、膝に痛みを抱える患者の外側広筋の筋緊張が亢進するメカニズムや、その治療法の開発へと繋がることが期待されます。

*Kurobe M, Matsubara H, Suzuki T. Excitability of anterior horn cells after periodic or discrete repetitive movements. Muscle Nerve. 2021;64(5):606-610.
Kurobe M, Matsubara H, Suzuki T. Optimal stimulation site of the femoral nerve to record F waves from the vastus lateralis muscle. Muscle Nerve. 2022;65(2):242-246.


2022年4月9日(土) 本学大学院のオリエンテーションがありました。

今年度は 修士2名の入学です。マスクあり、マスクなしの両方で写真を撮りました。

また、修士2年生の4名とも一緒に写真を撮りました。 今年度は修士6名で頑張っていきます。










第1回 谷研究室・鈴木研究室 Online 合同カンファレンスが開催されました!



新年度となり、早速ではありますが4/2(土)に、国際医療福祉大学大学院の谷 浩明教授の研究室と、本学大学院 研究科長である鈴木俊明教授の研究室で、合同カンファレンスが開催されました。鈴木研究室からは、M2の久納健太さんより「振動刺激が対側の脊髄前角細胞の興奮性を低下させる」としたテーマを、そして本学大学院修了生である高橋優基先生からは「リズミカルな運動の誘導に用いる一定間隔を意識して打った手拍子のリズムの正確性と一貫性について」としたテーマで話題提供を頂きました。第1回目となる合同カンファレンスですが、非常に活発なディスカッションが繰り広げられ、盛況のまま会は終了となりました。研究者同士のネットワークが形成されたように思います。話題提供いただいた皆様、有難うございました!




東藤助教から英論文の別刷をもらいました。F波波形分析の内容です。本当におめでとう。

また、渡辺 学先生編集の「運動学・神経学エビデンスと結ぶ脳卒中理学療法 (中外医学社)」をいただきました。私は 脊髄機能と脳卒中理学療法 の項目を書かせていただきました。目次を見ますと私の仲間では、園部病院 大沼先生が筆者になっておりますし、いつも合同ゼミでお世話になっている金沢大学の淺井先生の名前もありました。非常に素晴らしくまとまっている内容です。是非ご覧下さい。




3月11日は関西医療大学 大学院 学位授与式でした。私は初めての大学院研究科長としての挨拶をさせていただきました。学部では理学療法学科でも最後に挨拶させていただき、話しながら泣いてしまいました。涙腺が弱く困っています。

大学院 学部の鈴木研究室の皆さんからは心暖まるメッセージ、記念品をいただきました。本当に嬉しいことです。

写真はいただきました宝物です。少し紹介いたしますと、院生からは講演会、授業で使うように骨模型、学部生からは大好きなプーさん グッズをいただきました。



写真は学部ゼミ生との写真です。
皆さん 優秀で男前の学生です。



皆さんのこれからの成長を見ていきたいと思います。
本当におめでとうございました。



本学理学療法学科 東藤真理奈助教 執筆の英論文「A New Waveform Analysis Method Reflecting the Diversity of F-wave Waveforms-Waveform Types in healthy subjects based on the combined use of the additive averaging method and histograms-」が国際雑誌「Journal of Neuroscience Methods (IF:2.39)」に掲載されました。

これは、信州大学花岡正明特任教授と金沢大学淺井仁教授そして本学の鈴木俊明教授のご指導のもと脊髄神経機能の興奮性の指標として用いられているF波という波形の新たな分析方法確立の大きな一歩目の論文です。このF波は可変的な波形であり、この可変性を評価することは難しいとされてきました。今回は“加算平均法”と“ヒストグラム”を併用し、可変性にも5つのTypeが存在していることがわかりました。本研究の結果は、脳卒中患者や加齢による筋力低下を神経学的に評価するための重要な知見になると考えています。是非、ご一読下さい。




【理学療法学科 卒業生の研究が学術集会にて入賞しました】

関西医療大学 保健医療学部 理学療法学科 2015年卒業(5期生)、そして本学大学院を2021年に修了された白井孝尚さん(医療法人 寿山会 喜馬病院 リハビリテーション部 理学療法士 主任)の研究「結帯動作と肩関節伸展位での内旋可動域の関係性について」が、第18回日本肩の運動機能研究会 学術集会 にて、名誉ある銅鯱賞に選ばれました。この賞は今回より初めて取り入れられた仕組みで、閲覧者による演題発表後の採点により表彰者が選出されるものであります。最初の表彰者としても大変名誉なことです。井尻 朋人 先生(写真左:医療法人 寿山会 喜馬病院 リハビリテーション部 部長)と共に撮影されたお写真からも喜びが伝わってきます。白井孝尚さんは、本学大学院 研究科長の鈴木俊明教授のもと、学部ゼミ生、大学院、そして、これからは準研究員として、肩に関する研究を続けていく予定であるとお聞きしています。本学理学療法学科の卒業生の活躍は、既卒性や学部生が理学療法を学問として深めていくうえでの大きな指針になりえるかと思います。この度は、誠におめでとうございます。






【ゼミ生が学術大会で入賞しました】

2021年12月12日(日)、第21回 関西理学療法学会症例研究学術大会が開催されました。学術大会では、客観的な評価に基づいた理学療法を実施した12演題が発表され、どの発表者も臨床で担当している患者様に対して真摯に向き合い、ひたむきに努力されている様子が伝わってきました。その中でも、今年度の卒業した鈴木ゼミ生であり、現在は医療法人寿山会 喜馬病院に勤めている本学卒業生の安井柚夏先生(11期生)が最優秀演題へ選ばれました。また、第2位と3位にも鈴木ゼミ生が入賞しました。写真は1位に輝いた安井先生です。ゼミ生の活躍は、私にとっても励みになるうれしいニュースであります。
ゼミ生 これからもがんばれ





【準研究員の論文が国際誌に掲載されました】
関西医療大学 保健医療学部 理学療法学科 2018年卒業(8期生)、本学大学院 2021年修了、現在は、本学準研究員である黒部正孝さん(田辺中央病院 リハビリテーション 臨床研究部・理学療法士)の論文がMuscle & Nerve(IF= 3.217)に掲載されました。
黒部正孝さんは、学部生の時代から、本学大学院 研究科長である鈴木俊明教授の元でゼミ活動、そして現在も研究を続けており、今回、外側広筋からF波を記録する新たな手法について検討しました。
この研究成果は今後リハビリテーションの効果を客観的に評価する指標としての応用が期待されます。
論文の概要は以下のURLから確認できます。
是非ご一読ください。
https://doi.org/10.1002/mus.27468




本学理学療法学科 文野住文講師 執筆の英論文「Thenar muscle motor imagery increases spinal motor neuron excitability of the abductor digiti minimi muscle」が国際誌「Frontiers in Human Neuroscience (IF = 3.169)」に掲載されました。

ヒトが1本ないし数本の指を曲げようと力を入れると、不随意的に意図しない他の指にも力が入るという現象が生じます。これは“enslaving現象”と呼ばれ、バイオメカニクス的要因と神経学的要因の大きく2つが関与するといわれています。
文野講師と同学科の鈴木俊明教授は、運動イメージと脊髄運動神経をテーマに研究を行っており、先行研究で得た経験から運動イメージの特性を応用することでこの現象の神経学的メカニズムを解明しようと試みた結果、enslaving現象の神経学的メカニズムにおける脊髄レベルの関与が明らかとなりました。さらに本研究と先行研究から、運動イメージと随意運動は脳や脊髄レベルで多くの神経基盤を共有していることが分かりました。

本研究結果は、将来、手指の運動制御に関わる神経生理学的メカニズムを詳細に検討していくための重要な知見になると考えています。是非、ご一読下さい!




鈴木教授が大会長をつとめる第27回日本基礎理学療法学会学術大会のホームページ、フェースブック、ツイッタを紹介させていただきます。

ぜひ、応援 宜しくお願いいたします。

ホームページ

https://wx34.wadax.ne.jp/~u27kiso-jspt-com/

フェイスブック

https://www.facebook.com/第27回日本基礎理学療法学会学術大会-103094832192407

ツイッタ

https://twitter.com/27thJPTF



編集工房ソシエタスより私が監修に携わらせていただいた「Self Training based on Motion Analysis ー動作分析から考える自主トレーニングー 」が電子出版として発刊となりました。 

(PDF)


https://amspro.biz/articles/2021-09-13.html

PR動画 https://youtu.be/nhFucpknbgQ


是非、お読みください。



理学療法学科教員が学術大会の運営に携わります。

2022年に「臨床における理学療法効果の科学的証明 -基礎研究の臨床への還元-」をテーマとした第27回日本基礎理学療法学会学術大会が大阪で開催されます。
学術大会の大会長として、本学大学院 研究科長の鈴木俊明教授が着任し、実行委員長には理学療法学科の福本悠樹助教が着任しました。
開催趣意などHPにて公開されておりますので、是非ともご覧ください。

https://wx34.wadax.ne.jp/~u27kiso-jspt-com/





【大学院修了生の論文が国際誌に掲載されました】
今年大学院を修了した黒部正孝さん(田辺中央病院リハビリテーション臨床研究部・理学療法士)の論文がMuscle & Nerveという国際誌に掲載されました。この研究は、同氏が本学大学院研究科長 鈴木俊明教授の指導のもとで大学院在学中に取り組まれたのもので、筋緊張が亢進している筋への運動療法にはリズミカルな運動が良いということを脊髄前角細胞の興奮性の指標であるF波を用いて明らかにしました。今回の研究成果は、リハビリテーションの臨床場面での応用が期待できます。具体的な内容は以下のURLから確認できます。是非ご一読ください。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/mus.27390




理学療法学科 福本悠樹助教の論文が「Neuroscience Letters(IF=2.274)」に掲載されました。

運動イメージがパフォーマンスを向上させる際の神経基盤に着目した研究「Precision pinch force control via brain and spinal motor neuron excitability during motor imagery」がNeuroscience Letters(IF=2.274)に掲載されました。
福本助教は本学理学療法学科の教員であり、同じく理学療法学科の鈴木教授の研究室にて研究を続けていました。
メジャージャーナルへの掲載、おめでとうございます。この論文はオープンアクセスですので皆さんご覧いただけます。
是非、ご一読ください。

論文情報:Yuki Fukumoto, Marina Todo, Hiroki Bizen, Daisuke Kimura, Toshiaki Suzukia; Precision pinch force control via brain and spinal motor neuron excitability during motor imagery. Neurosci Lett. 2021.

https://doi.org/10.1016/j.neulet.2021.135843




【理学療法学科 教員の研究が大学ジャーナルオンラインに掲載されました】

大学・教育関連専門のニュースサイトである大学ジャーナルオンラインにて、本学理学療法学科の教員の研究が紹介されました。本研究は、運動イメージの神経基盤に迫った研究で、
Neuroscience Letters (IF=3.046)に掲載されています。
その内容が要約されて記載されていますので、
是非ともご一読ください。

https://univ-journal.jp/107457/





【今年度も開催、鈴木研究室の合同カンファレンス】

今年度も鈴木研究室は多くの研究室と合同カンファレンスを行いました。
まず5/10には工藤研究室(森ノ宮医療大学大学院)との合同カンファレンスが開催され、
本学院生の木下さんが「母指の正確な運動範囲の調節が体性感覚機能に及ぼす影響」を発表しました。



続く6/4には畠中研究室(鈴鹿医療科学大学大学院)との合同カンファレンスが開催され、
本学院生の小島さんが「立位における一側上肢での身体の側面に沿った下方リーチ肢位保持についての運動学的検討」を、
理学療法学科の山﨑助教が「円背姿勢が高齢者の方向転換動作の運動学と運動力学に及ぼす影響」を発表しました。



さらに6/21には淺井研究室(金沢大学大学院)との合同カンファレンスが開催され、
本学院生の角川さんが「運動観察における視線と脊髄前角細胞の興奮性について-視線追跡装置を用いて-」を、
本学準研究員の高崎先生が「下肢の運動観察における脊髄運動ニューロンの興奮性変化について-運動練習課題を用いた検討-」を発表しました。



最後に、7/6には岩月研究室(青森県立保健大学大学院)との合同カンファレンスが開催され、
本学準研究員の高橋先生が「目標値に対するリズムの変動が6%以内の周期的な聴覚刺激の呈示が歩行のリズムと下肢の筋活動に与える影響」を発表しました。



どの発表者からも最新の科学的知見が提供され、大変充実した時間となっていました。
発表者の皆様、有難うございました。



日本臨床神経生理学会の学会誌「臨床神経生理学」49巻(2021)2号に研究室から2論文が掲載されました。
私の研究室で非常に積極的に研究をしてくれている本学 福本助教です。もうひとりは、学部のゼミ生より大学院生になり現在、修士2年生 鶴田さんです。鶴田さんは、昨年の大阪府理学療法学術大会の卒業研究発表でも賞をいただき、今回の論文掲載です。本当にうれしいですね。

これからも研究室の皆さんと高い目標に向かって頑張ります。

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jscn/-char/ja/




今日は関西医療大学大学院オリエンテーションが行われました。私は皆さんに大学院研究科長として真面目な挨拶をさせていただきました。ポリシー、カリキュラムマップなど、充分に理解をして欲しい内容です。大学院生は非常に真面目に聞いてくれました。

さて、鈴木研究室は、修士1年生5名、2年生6名で頑張ります。オンラインでの講義なので、今度いつ会えるかな?と思いますね。
院生の集合写真を撮りました。私の宝物のひとつになりました。

さあ、頑張りますよ。





関西医療大学卒業式、大学院修了式がおこなわれました。今年の鈴木研究室からは7名の大学院修了生をださせていただきました。皆さん 論文掲載まで達成でき、なかには書籍執筆や学会シンポジストまで経験できました。
これからも大きく旅立ってほしいですね。
学部ゼミ生は5名です。
彼らも、学会発表、論文掲載まで行うことができました。
彼らからプレゼントをいただきました。
これらは私の宝物になります。
ありがとう。






運動と医学の出版社は、12名のプロフェショナルが、それぞれの人生の岐路を語る、セラピストドキュメンタリー番組「マイターニングポイント」をYouTubeにて公開しました。

2020年8月8日(土)から27日(木)までの期間で、運動と医学の出版社のYouTubeチャンネルで、毎日、1本ずつ映像を配信している。



『気付き・刺激・勇気』を伝えるマイターニングポイント

変化が激しい時代だからこそ、先駆者の経験から学ぶことは大きい。トップランナーとして走り続けている先駆者の姿は一見輝かしいが、その過去には、様々な出会いや出来事、苦労がある。そのトップランナーの人生を変えるターニングポイントとは。

今回の企画は、セラピスト、医師を問わず、リハビリテーション医療に関わる各界の第一人者のインタビューを通じて、展望や希望をお届けする企画。主催する「運動と医学の出版社」の園部俊晴氏は、多くの方々に『気付き・刺激・勇気』を与える企画でありたいと語る。


鈴木俊明教授がプロフェッショナルのお一人として出演しています。是非、ご覧ください。


前編  https://youtu.be/x809O9CkQRg

後編  https://youtu.be/vLF_phM1p5s



【このような時期だからこそ!オンラインを活用した合同カンファレンス】

 全国的にみて対面での様々な事業が制約を受けている中で、関西医療大学大学院 鈴木研究室では、様々な外部の研究室とオンラインを活用した合同カンファレンスを行いました。以前に森ノ宮医療大学大学院 工藤研究室との合同カンファレンスの様子を報告させていただきましたが、その後も沢山の研究室とのセミナーを開催しております。

金沢大学大学院 浅井教授研究室との合同カンファレンスでは、本学理学療法学科 東藤助教が「F波を用いた痙縮評価方法の検討-健常者における加算平均データと平均値データとの関係性-」を発表しました。

浅井教授PDFファイル


鈴鹿医療大学大学院 畠中教授研究室とは本学大学院2年生の山本さんが「慢性腰痛を有する高齢者における多面的評価の関係性について」、本学理学療法学科 山﨑助教が「円背姿勢が高齢者の方向転換における運動学と運動力学におよぼす影響」を発表しました。

畠中教授PDFファイル


また、青森県立保健大学大学院 岩月教授研究室とは大学院2年生の佐野さんが「2個の球を手掌で回転させる運動により増大する対側上肢脊髄前角細胞の興奮性は練習によって減弱する」を発表しました。全て素晴らしい発表でした。

岩月教授PDFファイル


 また、鈴木研究室では脊髄前角細胞の興奮性の指標であるF波を用いた研究が多くありますが、その中でもF波の心髄に迫るようなカンファレンスもあり、信州大学大学院 花岡特任教授に「F波の自動検出方法とその課題」の講演をお聞きし、F波波形分析を研究している東藤助教にも話題提供していただきました。

花岡特任教授PDFファイル


 毎回、大変刺激的な経験をしており、今後もこのような合同カンファレンスを行っていきたいと思います。最後に、合同カンファレンスに快く参加いただいた先生方、研究室の皆さんに感謝します。


【本学理学療法学科 福本助教の症例論文が掲載されました】

 本学理学療法学科 福本悠樹助教が、日本運動器疼痛学会誌へ論文「運動学に基づく疼痛解釈が認知行動療法の効果を高めた1例」掲載されました。日本運動器疼痛学会は医師をはじめたとした医療関係者が所属する学会で、日本でもトップクラスの疼痛系の学会になります。理学療法士は、臨床場面において疼痛を訴える患者を担当する機会が非常に多いですが、その際には運動学に基づき動作を正しく解釈することこそが、疼痛軽減に重要であると報告しました。本論文作成に当たっては、本学理学療法学科 鈴木俊明教授が指導者として関与されています。症例論文を通し、臨床場面での気づきや疑問点を分析し、自身の能力を高めることは、理学療法士の責務であり、理学療法学科教員は学生の見本となれるよう、これからも積極的な症例報告に努めて参ります。





「鈴木研究室が関わった海外書籍が発売!」

 関西医療大学の鈴木俊明教授が監修者となり海外書籍「Somatosensory and Motor Research(INTECH)」が発行されました。さらに書籍内では、研究室の構成員である嘉戸直樹研究員、東藤真理奈助教(関西医療大学)、福本悠樹助教(関西医療大学)が著者として携わりました。いずれもOpen Accessで、インターネット上にて書籍の内容を閲覧することもできます。脊髄運動神経機能の興奮性指標であるF波を用いた研究をそれぞれ紹介しており、いずれも最新の知見が掲載されています。是非、一読ください。

嘉戸直樹研究員
Excitability of Spinal Motor Neurons in the Upper Extremity during Voluntary Movement with Different Difficult Tasks in the Lower Extremity

東藤真理奈助教
Examination of New Parameters from F-Wave Waveform Using Addition Averaging Method

福本悠樹助教
Effective Motor Imagery Application: Examining Spinal Cord Excitability from the F-Wave and Autonomic Nervous Activity from LF/HF

今後も鈴木研究室は、積極的な研究活動、研究成果の発信を続けていきます。




【第4回鈴木研究室・工藤研究室合同カンファレンスはオンラインで開催】

 年に一度、本学理学療法学科の鈴木俊明教授の研究室と、
森ノ宮医療大学の工藤慎太郎先生の研究室との間で合同カンファレンスが行われています。
この合同カンファレンスも、今年で4回目となりますが、
今回は新型コロナウイルスが蔓延している状況もあり、
初のオンライン上での開催となりました。
本学からは、大学院生の黒部正孝君が「周期的な運動後の脊髄前角細胞の興奮性変化について」を発表されました。
両研究室からは総勢68名の参加者が集まり、
積極的な質疑応答が行われておりました。
非常に刺激的で有意義な時間となり、
このような時期だからこそできることもあるのだなと感じました。
暗い話題ばかりが耳に入るこの頃ですが、2つの研究室がオンライン上で交わり、
双方の研究の発展に寄与し合った、という明るい話題として皆様に届けばと思います。





【本学理学療法学科 福本助教の論文が掲載されました】

 本学理学療法学科 福本悠樹助教が、臨床神経生理学会誌へ論文「断続的な視覚フィードバックを利用した運動練習後の運動イメージが運動の正確さ及び脊髄前角細胞の興奮性変化と自律神経活動に与える影響」が掲載されました。論文では、運動イメージが運動の正確度を向上させるためには視覚情報を断続的に付与する中で運動練習を行わせておくことが重要であると証明しました。この論文は、青森県立保健大学大学院 博士後期課程での主論文として学位授与に関わったものであります。本論文作成に当たっては、本学理学療法学科 鈴木俊明教授が指導者として関与されています。これからも福本助教には積極的な研究活動を頑張っていって欲しいと思います。




本学大学院生が書籍の著者に

本学大学院生が書籍の執筆者に

本学大学院2年 山本将輝 君が分担執筆者となった書籍「慢性疼痛ケースカンファレンス(メジカルビュー社)」が出版されました。本書籍は、慢性疼痛に関する優れた研究者、臨床家の皆さんが著者になられています。今回、山本君は「整形外科クリニックにおいて限られた職種で行う集学的アプローチ」という内容で執筆されました。山本君の執筆には、本学大学院教授 鈴木俊明先生、本学客員教授 中塚映政先生が指導者として関与されています。本学大学院生が書籍で研究成果を発表できることは大変素晴らしいことです。これからも山本君には疼痛研究で頑張って欲しいと思います。








機器解析セミナー2019?
? ? ? ?

日時 2019年9月16日(月・祝) 10:00?16:00
(受付 9時30分、13階講堂)

会場 関西医科大学附属病院 ?
? ? ? 大阪府枚方市新町2丁目3番1号? ? 072-804-2780   ?

Special Lecture 10:00 ~ 11:30?
臨床での動作分析の方法?
?? 関西医療大学大学院保健医療学研究科 教授  鈴木俊明

実技セッション 12:30 ~ 14:00、 14:15 ~ 15:45
1) 誘発筋電図と運動学習-痙縮評価を中心に-
? ? ? 関西医療大学大学院保健医療学研究科 教授? 鈴木俊明

2) 身体動揺測定の基礎と姿勢制御のみかた
?   金沢大学保健学系リハ科学領域理学療法科学講座
  教授 淺井 仁?
?
3) 表面筋電図を用いた歩行解析
   京都大学大学院医学研究科人間健康科学系
   講師 大畑光司
?
4) 歩行解析に基づく運動課題設定
   鈴鹿医療科学大学保健衛生学部リハビリテーション学科
   教授 畠中泰彦

5) 表面筋電図の臨床応用 -上肢の運動解釈を中心に―
   伏見岡本病院リハ科 
   技師長 三浦雄一郎  主任 福島 秀晃

セミナー申し込みは、関西機能解析研究会ホームページよりお願いします
http://www.fa.grade-a1.com/index.html

事務局 関西医科大学附属病院リハビリテーション科  
担当 中條雄太、前田将吾
kmu_reha@yahoo.co.jp



東藤助教の論文が雑誌「International Journal of Neurorehabilitation」に掲載されました。

F波波形分析に関する論文です。

Mismatch between Correlation Coefficient and Visually Evaluation for Similarity of F-wave Waveform
Todo M, Fukumoto Y, Tani M, and Suzuki T

Int J Neurorehabilitation Eng 2019, 6:3